全国で昨年発生した交通死亡事故のうち死者10人の身元が判明していないことが、警察庁への取材でわかった。
大半が高齢者で、独り暮らしが多いとみられる。有識者は「人間関係が希薄になったことも影響しているのではないか」と指摘する。
警察庁によると、2013年に起きた交通事故による死者4373人のうち身元不明者は10人。推定年齢別では60~64歳が最多の5人、次いで70~74歳と50~59歳が各2人、40~49歳が1人となっている。
04年からの10年間でみると、年間28~5人で推移。愛媛県西条市では13年1月に自転車と衝突後、高齢の男性が亡くなった。福岡市博多区でも12年3月、ウォーキング中とみられる30~40歳代の女性が車にはねられて死亡。いずれも身元不明のままだ。
なぜこのようなことが起きるのか。
警察関係者によると、身元不明の理由として、〈1〉本人の意思で家出をしたと家族が勘違いし、届けを出さない〈2〉一人暮らしの場合、光熱費や家賃がストップするが、家主らが自治体などに届け出をしない――などのケースがあるという。
13年の負傷者約78万人をみると、100人の身元がわかっていない。04年以降の減少傾向から転じ、12年に比べて42人増えた。
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